著名人コメント
(順不同)
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幾つかの人生が「よく変わる」その様を劇的でなく次第次第に、光や動きの具体として見たのはいつぶりか。もしかしたら初めてかも知れない。『夜明けのすべて』を見て、まるでこれまで映画を見てきたことのご褒美をもらったような気分になった。ただ普段は映画を見ない人もきっと、これを見たら「これまでの一日一日」を肯定できるような気持ちになれるはず。21世紀の日本にもたらされた宝石のような映画。
濱口竜介さん
(映画監督) -
なんて美しく愛おしい映画!
僕にとってもとても大切な二人──北斗くんと萌音さんが主演とのことで、心待ちにしていた作品です。
二人の声と姿、息の吸い方や歩き方、蜜柑のむき方や目の閉じ方がすべて、作品の優しさとぴたりと重なっていました。
※X(旧Twitter)より新海誠さん
(アニメーション監督) -
小説を小説のまま映画にしたような2時間でした。日常をとにかく丁寧に描くこの物語は、エンドロールと共にぷつっとは切れたりしません。山添くんと藤沢さんが、物語のあとも、ずっと幸せでいて欲しいと願ってしまうような、そんな作品です。
古市憲寿さん
(社会学者) -
人にはそれぞれの形がある
それがたまたま社会とあってたらまともって言われるのだろう
すべての人の形が削られすぎないで過ごせますように
上白石さんと松村さんの演技がさりげなくて凄まじくて
たくさんの人の心を軽くする気がする
優しくてとても強い映画だ佐久間宣行さん
(テレビプロデューサー) -
弱さは自らを苦しめるけれど、欠けたものだけが埋め合わせられる場所がきっとあちこちにあるでしょうと、この映画は間接照明のように世界をひっそり心地よく照らしている。
鳥飼茜さん
(漫画家) -
PMS、パニック障害、燃え尽き…。
みんな、誇りを持って自分の弱さを公開して、自分に合った生き方を選択できるといいな。それが僕たちにとっての夜明けなのかも。だって、夜明けは希望そのものだから。野口聡一さん
(宇宙飛行士・東大特任教授) -
最初は居心地悪く思えた人の間の距離が、映画の時間の中でだんだん人と人が関わっていくためのささやかな豊かさに満ちたものに変わっていった。
この映画を見たあとは、いつもの風景がきっと違って見える。柴崎友香さん
(作家) -
あのひともそのひとも、きっと傷を抱えているのだろう。
目を覆いたくなるほど大きな傷から、目を凝らさないと見えない極微な傷、生々しく燃える傷、治りかけの傷まで。そんな〈誰か〉たちの星空が、この世界のすべて。児玉雨子さん
(作詞家・小説家) -
理解されることを諦めて、やっぱり理解されたくて、でもまた心折れて…そうするうちに塞いでしまって、理解者は自然や芸術の中にいるのかもしれない、なんて思う日もあるけれど、やっぱり人なんだなぁ。
それは言葉であったり態度であったり、はたまたそのどちらにも出さないことだったり。難しいけれど、「理解」を諦めないでいたい。
リアルで等身大だけど理想郷のような優しい世界。間違いなく理解者になってくれる映画です。3時のヒロイン 福田麻貴さん
(芸人) -
「助けたい」という切実で、軽率で、おこがましさすら感じられる願望が、控えめにもまっすぐに肯定されたときに生まれる特別なあたたかさ。この二人をずっと見ていたかった。
カツセマサヒコさん
(小説家) -
ほんの一瞬だけでも、人と心が通じたと思える瞬間がある。それは、一緒に神棚を拝む瞬間だったり、差し入れのお菓子を買っていこうと思った瞬間だったり、取るに足らないような生活の流れの中にある。もしかしたら通じたと思ったこと自体錯覚かもしれない。でもそういう瞬間を経験することこそ生きている価値で、そういう瞬間にこそドラマがある。「夜明けのすべて」を観て、そういうことを感じた。
玉田真也さん
(劇作家・映画監督) -
自分のことでいっぱいいっぱいのはずなのに、相手を思いやる気持ちが自然と溢れていて温かかったです。
ほんの少しの変化で、大きく変わること、前に進み出すこと、何かに気づけること。
いろんなことがふんわりと繋がっていって、心にじんわり沁みました。
そっと寄り添ってくれる、優しい時間でした。蛙亭 中野周平さん
(芸人) -
社会で上手に生きていくコツは、自分に嘘をついて人に迷惑をかけず、普通にとにかく普通に生きる事。
変な人に見られない様にする。
これが一番暮らしていきやすい生き方だと思います。
自分らしさなんて捨てて生きた方が楽だと思います。
自分らしく生きる方がとてもつらいと思います。
この作品では、世の中が決めてしまった 普通からはみ出てしまった人たちが、毎日やってくる朝を一日一日踏ん張って過ごしている。
周りにいる優しい人たちに支えられ、貰ったものをゆっくり少しずつ自分の暮らしの中に取り入れている。
そんな姿に自分もただ生きているだけでいいのかもしれないと思える事が出来ました。
私は夜になると色んなことに思い悩んで、このまま夜が明けなければいいのに。
そう思ってしまう日が多いです。
そんな時は星を見上げて、自分だって遠くにいる誰かに頼りにされているんだと考えてみることにしようと思います。
みんなが『孤独なもの』です。
本当はとても美しく輝いている存在なんですね。
自分ではなかなか気付く事は出来ないけど。
近くに孤独に苛まれている人がいたら、生きているだけでいいんだよと星を見ながら話したいと思います。蛙亭 イワクラさん
(芸人)
書店員コメント
※鑑賞後のアンケート調べ
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人間誰しも困難を抱えながら今を生きている。家族や友人、パートナー以外の、自分のつらさを打ち明けられる存在ってそう簡単にできるものではない。
2人の関係性だからこそ成り立つ夜明けがあった。紀伊國屋書店 武蔵小杉店
はるてゃ さん -
藤沢さんと山添くんがだんだんお互いを理解し助け合っていく姿がとても温かく、苦しい中にも必ず救いがあるという優しい気持ちになりました。
原作と映画でそれぞれの違いも楽しめると思います。久美堂 伊勢原店
F さん -
間違いなく今年のベストムービー。
もしかしたら数年単位でもベストかも。本当に疲れきって何もかも嫌になって観たくない読みたくない、そんなときでもその心にそっと寄り添ってくれるような作品。「明日はきっといい日になる」なんて超プラス思考にならなくてもいい、ただほんのすこしの“夜明け”が見られれば人は生きていけるのかも。三省堂書店 有楽町店
S さん -
自分の苦しみがコントロールできなくても、他の誰かの苦しみは助けられるかもしれない、そういう 些細な希望を持って生きていくんだなと感じることができました。
虎谷書店
H.A さん -
人の温かさや環境で1歩前へ進むことができることを映画ではより深くわかりやすく描いていて、私の明日からの変化に繋がる作品でした。
奈良蔦屋書店
M.H さん -
様々な感情がゆっくりと押し寄せるように描かれている作品でした。マイナスな感情もプラスの感情も全て包み込むような温かさが随所に感じられ、それぞれの優しさが重なり合ってはじめて優しい世界が成立することを実感しました。
山添くんや藤沢さんと同じように悩んで苦しんでいる誰かにとって、『夜明けのすべて』は心の拠り所になるはずです。
私も何かに思い悩んだ時、彼らと同じように夜空を見上げてみようと思いました。 素敵な映画をありがとうございました。くまざわ書店 田町店
M.O さん -
陽の光や木々のゆらめきはもちろん、夜の闇までもあたたかさや柔らかさを感じられる物語でした。
本屋大賞の一次投票で投票したぐらい大好きな作品だったのでその世界観が壊されずに映像化されていたことが嬉しかったです。ジュンク堂書店 奈良店
藤田 さん -
自分の体なのに思い通りに出来ないことは、実は普通のことなのかもしれない。
だからこそ、そばにいる人と助けたり助けられたりしても、それも普通のことなのだ。生きづらさを感じてる多くの人たちに届いてほしい作品。紀伊國屋書店 梅田本店
小泉 さん -
自分の身体を自分でコントロールできないこと、これほどまでに怖いことはあるだろうか。小さな日常を守るように自分を押し殺して生きていた2人が出会い、少しずつ自分自身と向き合って認め合いながら生きていく姿に、
かつての自分が報われたような気持ちになった。くまざわ書店 池袋店
A.O さん -
小説の良いところそのままのとてもとても素敵な作品でした。
クスクス笑えるシーンや心にしみるセリフがたくさんあって観終わったあとは心が軽くなった気がしました。水嶋書房 くずはモール店
井上 さん -
きちんと相手を知ろうとする前向きな姿勢や、自分なら相手をわかってあげられるかもしれないという可能性を信じた言葉、行動全てが 宝物みたいにあたたかくて幸せな時間でした。今、少しでも心の中でもやもやしていることがある人や気分が落ち込んでる人、もちろんPMSやパニック障害で同じような悩みや苦しみを抱えている人など、1歩前に進みたい時に観ると優しく背中を押してくれる物語だと感じました。
ブックコンパス NEWoMan新宿店
おはぎのあんこ さん -
世の中捨てたもんじゃないね。
原作を読んで映画を観ましたが、改めてもう一度読みたくなりました。啓林堂書店 生駒店
みずちゃん さん -
原作のイメージそのままのお二人がスクリーンにいました。
重くなりがちなテーマですが、美紗の山添に対する大らかというか、とぼけた感じが物語を明るくしてくれて、 心がじんわりと温かくなる、
そんな映画だと思いました。
キャストの方々の自然な佇まいが原作の柔らかい雰囲気を再現されていて素敵でした。BOOK+NHK店
佐藤 さん -
自分と少し距離のある世界の話だと思っていた。けれど、自分に今後起きるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。今後来るかもしれない隣の人に、真摯に真っ直ぐに、向き合っていきたいと思える映画だった。自分がまず、真摯に人に向き合い、接していくことで何かが変わるかもしれない。そうじゃなくても、どこかに救いがあるのかもしれない。その日々になったとしても、全てが闇なわけではない。
きっといつか明ける日が来るのかもしれないと、深く向き合える時間だった。この映画のように、この映画のタイトルのように。くまざわ書店
我楽 さん -
なかなか理解されづらい症状をかかえている者同士、自分のことで精一杯なはずなのに段々とお互いを思いやり助けあえて、あたたかい気持ちになりました。周りの方々も、色々とある中、2人に優しく接してくださる方達ばかりで心洗われました。
私も自分がそのような立場になっても、 この映画の中の方々みたいにあたたかい人でありたいと思いました。早稲田大学生協 理工店
せきみほ さん
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